HTTP Server に DFOTA1) firmware を配置し、ターミナルから AT Command を発行することにより DFOTA の実行を LTE module に指示することで開始します。
DFOTA で適用する差分ファームウェアを取得します2)。
モジュールで使用する SIM の回線で到達できるアドレスに Web Server を設置し、入手したファームウェアファイルを配置し、ダウンロードできるように設定します。
PPP 接続の設定を行い、用意した HTTP サーバーに通信可能なことを確認しておきます。
モジュール自身が HTTP サーバーからファームウェアを取得するので、PPP 接続を停止しておきます。
リカバリ処理でファームウェア更新中にモジュールのリセットなど行うことが無いように、ppp.path も一緒に停止しておきます。
root@gemini:~# systemctl stop ppp.path root@gemini:~# systemctl stop ppp.service
アンテナレベルモニタも停止しておきます。
root@gemini:~# systemctl stop mobile_watch.path root@gemini:~# systemctl stop mobile_watch.service
ターミナルアプリケーションでモジュールに接続します。
PPP 接続をしていた場合エコーバックが無くてわかりづらいので、“ATE1” を入力しておきます。
root@gemini:~# microcom /dev/ttyQtel0 <--- ATE1 と入れている OK AT OK
HTTP サーバーに配置したファームウェアの URL を DFOTA のコマンドでモジュールに指示します。
ファームウェアのダウンロードが開始され、終了するとファームウェア更新のためモジュールが disconnect します。
ファームウェア更新完了するとモジュールが認識され、もとのように /dev/ttyUSBx などが見えるようになりますので、それまで電源を落としたりリセットしたりせず待機します。
※ MA-S120 に搭載している EC25-J の場合、だいたい 6 分 20 秒程度かかります。