目次

カーネルのカスタマイズ


下記のようなケースでは、カーネルの config をカスタマイズしてファームウェアをリビルドする必要がでてきます。

カーネルの config を変更して、ファームウェアを作成する方法を紹介します。


カスタマイズの手順

カーネルソースの準備

カーネルおよび各種パッケージの準備 の手順で準備しておきます。


環境変数の設定

クロスコンパイラの設定を読み込んでおきます。

user1@max3xx-devel:~/src/linux-kernel$ source env.sh


default config の読み込み (Optional)

一度も ファームウェアの作成 を行っていない場合、default の config を読み込んでおいたほうが楽にカスタマイズできます。

user1@max3xx-devel:~/src/linux-kernel$ make centurysys-metis_defconfig
#
# configuration written to .config
#
user1@max3xx-devel:~/src/linux-kernel$ 


make menuconfig を実行し、カスタマイズします。

user1@max3xx-devel:~/src/linux-kernel$ make menuconfig
  UPD     scripts/kconfig/mconf-cfg
  HOSTCC  scripts/kconfig/mconf.o
  HOSTCC  scripts/kconfig/lxdialog/checklist.o
  ...


※ 下記エラーが出る場合、開発環境のセットアップ(セルフ) のとおり ncurses 開発パッケージをインストールします。

user1@max3xx-devel:~/src/linux-kernel$ make menuconfig
*
* Unable to find the ncurses package.
* Install ncurses (ncurses-devel or libncurses-dev
* depending on your distribution).
*
* You may also need to install pkg-config to find the
* ncurses installed in a non-default location.
*
make[1]: *** [scripts/kconfig/Makefile:212: scripts/kconfig/mconf-cfg] Error 1
make: *** [Makefile:697: menuconfig] Error 2


ファームウェアのビルド

カーネルのカスタマイズが完了したら、ファームウェアの作成 を実行してファームウェアを作成します。