MA-X3xx の DI の状態を監視し、変化があったときに監視対象の DI の状態を SORACOM Harvest サービスにアップロードするサンプルです。

このサンプルは、下記により構成されています。

• MA-X3xx 内部の MQTT Broker(Mosquitto)
• DI の状態を監視し、DI 状態変化時に MQTT Broker に DI の状態を Publish するアプリケーション(di_mqtt)
• MQTT Broker を Subscibe し、DI の状態を受け取ったら SORACOM Harvest Data にアップロードするアプリケーション(mqtt_harvest)

監視したい DI のリストを定義した設定ファイルを作成します。

di_mqtt.conf

[MQTT]
HOST = localhost
PORT = 51883
TOPIC = DI
 
[DI]
DI_0 = Raw
DI_1 = Raw
DI_2 = Raw
DI_3 = Filtered
DI_4 = Raw
DI_5 = Raw
DI_6 = Raw
DI_7 = Raw
DI_8 = Raw
DI_9 = Raw
DI_10 = Raw
DI_11 = Raw

上記のような設定ファイルを指定して、コマンドを実行します。

root@metis:/tmp# ./di_mqtt -c di_mqtt.conf 

DI を監視するコマンドと同じ設定ファイルを指定して、コマンドを実行します。

root@metis:/tmp# ./mqtt_soracom -c di_mqtt.conf 

MQTT で publish されるデータを確認することもできます。

user1@metis:~$ nmqtt_sub -p 51883 -t DI

2つのコマンドを実行している状態で DI の状態を変化させると、MQTT Broker に DI の状態が publish され、それを MQTT Broker 経由で受け取ったプログラムが SORACOM Harvest Data にアップロードします。

MQTT 確認用で subscribe しているプログラムの出力

user1@metis:~$ nmqtt_sub -p 51883 -t DI
DI: {"timestamp":1687424585957,"state":{"DI_10":0,"DI_3":0,"DI_8":0,"DI_0":0,"DI_5":0,"DI_4":0,"DI_6":0,"DI_9":0,"DI_11":0,"DI_7":0,"DI_1":0,"DI_2":0}}

syslog に SORACOM Harvest Data へアップロードした、というログも記録されます。

Jun 22 18:03:06 metis mqtt_soracom[8021]: upload: timestamp: 1687424585957
Jun 22 18:03:06 metis mqtt_soracom[8021]: upload: payload: {"DI_10":0,"DI_3":0,"DI_8":0,"DI_0":0,"DI_5":0,"DI_4":0,"DI_6":0,"DI_9":0,"DI_11":0,"DI_7":0,"DI_1":0,"DI_2":0}
Jun 22 18:03:06 metis mqtt_soracom[8021]: upload: response code: 201 Created

※ “timestamp” は、SORACOM Harvest Data の timestamp に設定するため、データから抜き出して HTTP Header “X-Soracom-timestamp” にセットするようになっています。

アップロードされたデータを SORACOM コンソール で確認してみます。

きちんとアップロードされていることが確認できました。

サンプルアプリのコードです。